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形成外科

 皮膚、爪、毛など目に見える分野の疾患を外科的にあつかうのが形成外科です。

 ケガやヤケドは外科でも診ますが、その後の傷跡を考えると形成外科での治療が一般的になってきました。
他にはほくろ、シミ、あざ、皮膚の腫瘍、傷跡、ケロイド、爪の変形(陥入爪、巻爪)、耳の変形、でべそなどが対象になります。

 総合的皮膚治療の観点から具体例をあげてみます。
やけどや、ケガはその深さ広さを考慮した初期治療が重要なことは言うまでもありませんが、治ったあと、シミになったりケロイド状になることがあります。 これをどう予防し、治療するかがひとつ上の治療だと考えます。

 シミを予防するために紫外線を避ける日焼け止め、ビタミンCの飲み薬や塗り薬、美白クリームなども使います。ケロイドについては圧迫療法や塗り薬もあります。
もしなってしまったときの治療法もいろいろあります。

 爪の異常もよく診られる疾患ですが、巻爪なのか、爪の水虫なのか、除光液によるかぶれなのか、他の疾患なのかの鑑別が大切で、それにより保存的治療、手術的治療が選択されます。
これもある意味での総合的皮膚科治療です。

キズ 傷を治す

 傷を治すときに、乾かして治すか、湿った状態で治すかという議論がありましたが、傷を治す線維芽細胞の働きが湿った状態で活発になることから、湿った状態で治すのが常識になりました。

 そのための商品も数多く発売されていますが、注意しなければいけないことがあります。 それは細菌感染です。
細菌が付いている状態で、密封し湿った環境をあたえると細菌が増殖しやすくなるのです。

 何日も覆っておくことがすすめられますが、覆いをとるとウミがたまっていることも少なくないのです。
もちろんこの状態が傷に良いことはありません。いかに清潔に保ちながら、湿った環境にするかが大切です。

 意外かもしれませんがほとんどの場合石鹸で洗うのがもっとも清潔に保つことになります。

 もちろん傷の状態は千差万別ですので、医師の診察・指示が大切なのはいうまでもありません。

ケロイド

 ケロイドは線維芽細胞の過剰な働きによっておこる硬く、赤く、隆起した傷跡です。
ケロイドには、起こしやすい体質(遺伝的なもの)とできやすい場所があります。

 ケロイド体質の人は虫刺されやニキビもケロイドの原因になります。
またできやすい場所は、胸、肩、背中、下腹部などです。

 治療は圧迫、外用、内服、局所への注射などがあります。
また手術という方法もありますが、切って縫うだけでは90%以上再発します。
特殊な方法ですが手術後電子線を照射することもあります。
これだと再発率が20~30%になるといわれています。

陥入爪・巻き爪

 爪が食い込んだ状態をさします。
 ほとんどが生まれつきのものですが痛みなどの症状がでなければ治療する必要はありません。
爪の切り方、靴の選び方、スポーツなどの趣味、立ち仕事、体重の増加、爪水虫の合併などで症状が出てきます。

 治療には保存的なものと手術があります。
保存的な治療としては、1)爪を伸ばす、2)爪を切る、3)ワイヤー・プレートによる矯正があげられます。

 手術は保存的な治療で効果がないものにおこないます。
日常生活に大きく影響するような場合、スポーツを積極的に楽しもうという場合は手術が望ましいとされます。

 当院では手術もおこなっています。

皮膚腫瘍

 皮膚の腫瘍はすべて取り扱います。
大きさとか悪性度によっては大学病院を紹介しますが、ほとんどの場合当院での治療が可能です。

 具体的には、ほくろやアザ、イボの仲間、袋状のものに汗や脂がたまる粉瘤、カルシウムの沈着する石灰化上皮腫、脂肪が増殖する脂肪腫、上げるときりがありません。

 普通ではありえないものが見える、触れるということがあれば、悩んでないでまず専門医に相談することをお勧めします。

眼瞼下垂

 加齢に伴う疾患の代表的なものです。
視野が狭くなるような状態は保険治療のの対象になりますのでご相談下さい。

 皮膚のたるみとまぶたを持ち上げる眼瞼挙筋がゆるむことで下垂がおこります。
加齢によることが多いのですが、ハードコンタクトを長年使っているとおこることがあります。

 治療は軽度な場合は埋没法という糸でとめる方法があります。
 高度な場合は余剰な皮膚の切除、挙筋の短縮をおこないます。

 手術に関しては、大学病院など適切な施設をご紹介します。